テ・アナウからテ・アナウ・ダウンズ バス、車にて 30分
テ・アナウ・ダウンズからグレイド・ワーフ 船にて 75分
グレイド・ワーフからクリントン・ハット 5km/60~80分
ミルフォード・トラックの始まりは30分程
テ・アナウの町から国道94号線を北に
車で走ったテ・アナウ・ダウンズという所から
始まると言っていい。
このテ・アナウ・ダウンズよりまずNZでは
2番目に大きなテ・アナウ湖を80名程
乗船可能な船にて北上していきます。
1時間程この船に揺られ両眼に続く鬱蒼
とした木立に覆われた森や山肌を見ながら
進むと、小さな船着き場が見えてきてここが
本当に歩き始める出発点になる訳だ。
今日はこの船着き場から5kmほどだけ
歩く事になる。およそ1km程行った所で
ガイドウォークの宿泊所グレードハウスに到着。
個人ウォークで参加の私達はこの場所から
更に森の奥へとすすみ、この後ズーット
右に見えるクリントン川の吊り橋を渡る。
この川の流れは大変きれいなもので
いかにも釣りなどにも最適なところが
随所に見られ、素敵な川です。
吊り橋から1時間程ゆっくりとほぼ平たんな
道を歩いて行くと、森の中に今日の山小屋:
クリントンハットに到着。標高/220m
この小屋では、夜になるとレンジャーの人が
小屋の説明の後に土蛍の観察に歩いて直ぐ
の所まで連れて行ってくれる。
クリントン・ハットからヒレレ・シェルター 8.5km/3時間
ヒレレ・シェルターからポンポローナロッジ 5km/2~3時間
ポンポローナロッジからミンタロ・ハット 4km/1.5時間
2日目もあまり高低差の無い森の中を歩いていく。
小屋出発後の右側に見られるクリントン川は
川幅も有り、緩やかな流れが続く。
1時間程歩くと川も二手に別れ、その西側を
歩く。この辺りから川は急流、細くなり、道の方も
やや登りになり、足下の石もちょっと歩き辛い
大きさになってくる。
一旦視界の広がる湿原に出ると、両側には迫り
来る山肌が見られ、その山肌には多くの長い滝が
流れ、時折道から離れ、その滝のふもとなどで
休憩を取る。(このトラックは本当に休憩する所を
見つけるのに苦労する。)
歩き始めてから3時間半でバス・ストップと言う
避難所、更に400m程でガイドウォークの宿泊地
ポンポローナ・ハットに到着。この辺りから登りが
弱冠きつくなり、道も細く、ぬかるみが多くなる。
もう少しガンバッテ更に1時間半ほど谷の
奥に入っていくとどんどんマッキンノン峠
が近づいて来て、その峠の本当の麓に
2泊目のハット:ミンタロ・ハットがある。
標高/600m
このハットの周りは2000m級の断崖
絶壁がそそり立ち、見上げるのに首が
痛くなるくらい。
このハットではよく野鳥のオウム;ケアの
来襲を受けるので、屋外にブーツを置く
ことや物干しには十分ご注意あれ!
このハットの近くにはクリントン川の
水源の一つのミンタロ湖があり、
夕食前には是非一度訪れて見て下さい。
素敵な景観を楽しめます。
ミンタロ・ハットからマッキンノン峠・シェルター 5.0km/2時間
マッキンノン峠・シェルターからクィンティン・ロッジ 5.5km/2時間
クィンティン・ロッジからサザーランド滝 往復/約1時間半
クィンティン・ロッジからダンプリング・ハット 3.2km/1時間
この日がこのトラックのハイライトとなる
でしょう。天候次第で体力的にも景観を
楽しむにしろ辛くも楽しくもなる一日で、
様々な見所があり、どうしても時間が
あっと言う間に早くすぎてしまう日です。
まずハットを出発してすぐジグザグの登りになる。
1時間程で森林限界線に達し、視界が広がる。
更に30分程登るとこの峠を発見したマッキンノン
の記念碑がある峰に到着。
ここまで来てやっと峠の反対側アーサー渓谷
が見渡せ、よく写真で見られる風景が眼前に。
記念碑のところはやはりカメラスポット。
一旦休憩して、もう少し登ると1073mの
頂上に達し、これを越えた所に避難所が
ある。この避難所にはガスコンロがあり、
お湯を沸かしてちょっと一息入れる。
ここから見られるこれまで歩いてきた
クリントン渓谷の姿は絶景と言えるでしょう。
この避難所を出た後はどんどんアーサー谷を
降りて行くことに。およそ6kmの下りだが、
多くの人が膝を痛める箇所になる辛い
下りとなる。下りの途中より再び森の中へ
と入り、ローリング・バーンと言うほとんど滝の
ような小川のそばの木製の階段を下っていく。
途中休憩を挟みながら更に下っていくと、
樹木もブナ、リボンウッドそしてシダも木と
なってより鬱蒼としてくる。川の流れの音が
近づいて来ると、ガイドウォークの宿泊地
クィンティンロッジに到着。ここで昼食。
昼食を取っていると人に慣れているのか
飛べない鳥ウェカも森から出てきた。
本当にいろいろな鳥にもここでは出会えます。
昼食後は荷物を一旦避難所において、
必見のサザーランドの滝を見に行こう。
この滝をその目で間近に見ると絶対心が
しびれるでしょう。滝まで避難所から往復
約1時間半。再び荷物を背負い、アーサー
川を左に見ながらちょっと足場の悪い道を
1時間程降りて行くとダンプリングハットに
到着。標高124m
ダンプリング・ハットからボート・シェッド・シェルター 5.5km/1時間半
ボート・シェッド・シェルターからジャイアント・ゲート滝 7.6km/2時間15分
ジャイアント・ゲート滝からサンドフライ・ポイント 5.5km/1時間半
この日は夜半からミルフォード名物の雨が
降り出し、豪雨の中を出発。このトラックの
原則でハットに延泊はできない。この日に
ハットを使用する人たちが後からやってきます。
足場はこのように雨の多い事を考慮して
岩場のような道そこに雨が降ると、道は
すぐさま小川になりそれが集まるアーサー
川は増水し、川幅が広がり濁流となり
すごい勢いで流れているのが見られる。
両側の山肌にはもう無数の長い大きな滝が
現れこの世の物とは思えぬ豪快さ。雨が
激しく、薄暗い為写真を取る事もできず、
この姿は瞼に焼き付ける事に。
歩き始めて1時間半ぐらいでボート・シェッド
と言う避難所に到着。この後すぐアーサー川
を吊り橋で渡り、その後この川は最後まで
右側に見ながら森の中をひたすら歩く事に。
左側のすぐ間近の山肌には無数の滝が
大量の雨水を流しているため道も時折
膝下までつかり歩く事になり、この後どこまで
つかる事になるのか、とちょっと不安になる。
ボート・シェッドから2時間半ほどで
ジャイアントゲート・フォールと言う普段でも
大きな滝の見える避難所に到着。
ここで休憩、軽い昼食。
この頃にはアーサー川もレイク・アダと言う
湖になり、1時間半ほどの湖畔沿いの
森の中を歩くと終着点であるサンドフライ・
ポイントに到着。54kmを徒破したことに。
サンドフライ・ポイントから小船に乗り、
やっとミルフォード・サウンドを拝む事に
なるが、じっくりとこの入り江の姿を見る
には大型遊覧船で楽しむべき。