ミルフォードトラック1日目

  • ミルフォード・トラックの始まりは30分程
    テ・アナウの町から国道94号線を北に
    車で走ったテ・アナウ・ダウンズという所から
    始まると言っていい。
    このテ・アナウ・ダウンズよりまずNZでは
    2番目に大きなテ・アナウ湖を80名程
    乗船可能な船にて北上していきます。

  • テアナウダウンズボート乗り場
    グレイドワーフの船着場
  • 1時間程この船に揺られ両眼に続く鬱蒼
    とした木立に覆われた森や山肌を見ながら
    進むと、小さな船着き場が見えてきてここが
    本当に歩き始める出発点になる訳だ。
     今日はこの船着き場から5kmほどだけ
    歩く事になる。およそ1km程行った所で
    ガイドウォークの宿泊所グレードハウスに到着。

  • グレイドワーフのミルフォードトラック出発点看板
    ガイデッドウォークのグレイドハウス
  • 個人ウォークで参加の私達はこの場所から
    更に森の奥へとすすみ、この後ズーット
    右に見えるクリントン川の吊り橋を渡る。
    この川の流れは大変きれいなもので
    いかにも釣りなどにも最適なところが
    随所に見られ、素敵な川です。

  • クリントン川を渡る吊り橋
    クリントン川を右に見ながら続くトラック
  • 吊り橋から1時間程ゆっくりとほぼ平たんな
    道を歩いて行くと、森の中に今日の山小屋:
    クリントンハットに到着。標高/220m
    この小屋では、夜になるとレンジャーの人が
    小屋の説明の後に土蛍の観察に歩いて直ぐ
    の所まで連れて行ってくれる。

  • ミルフォードトラック1日目の山小屋クリントンハット

ミルフォードトラック2日目

  • 2日目もあまり高低差の無い森の中を歩いていく。
    小屋出発後の右側に見られるクリントン川は
    川幅も有り、緩やかな流れが続く。
     1時間程歩くと川も二手に別れ、その西側を
    歩く。この辺りから川は急流、細くなり、道の方も
    やや登りになり、足下の石もちょっと歩き辛い 大きさになってくる。

  • 2日目の道のりに続くクリントン川
    切り立った山肌から流れ落ちる名もなき滝
  • 一旦視界の広がる湿原に出ると、両側には迫り
    来る山肌が見られ、その山肌には多くの長い滝が
    流れ、時折道から離れ、その滝のふもとなどで
    休憩を取る。(このトラックは本当に休憩する所を
    見つけるのに苦労する。)
    歩き始めてから3時間半でバス・ストップと言う
    避難所、更に400m程でガイドウォークの宿泊地
    ポンポローナ・ハットに到着。この辺りから登りが
    弱冠きつくなり、道も細く、ぬかるみが多くなる。

  • クリントン渓谷のトラック
    クリントン渓谷プレーリーPrarie
  • もう少しガンバッテ更に1時間半ほど谷の
    奥に入っていくとどんどんマッキンノン峠
    が近づいて来て、その峠の本当の麓に
    2泊目のハット:ミンタロ・ハットがある。
    標高/600m
    このハットの周りは2000m級の断崖
    絶壁がそそり立ち、見上げるのに首が
    痛くなるくらい。

  • マッキンノン峠が初めて見える
    ミルフォードトラック・ミンタロハット
  • このハットではよく野鳥のオウム;ケアの
    来襲を受けるので、屋外にブーツを置く
    ことや物干しには十分ご注意あれ!
    このハットの近くにはクリントン川の
    水源の一つのミンタロ湖があり、
    夕食前には是非一度訪れて見て下さい。
    素敵な景観を楽しめます。

  • ミンタロハットの近くにあるミンタロ湖
    ミンタロ湖から見上げるマッキンノン峠

ミルフォードトラック3日目

  • この日がこのトラックのハイライトとなる
    でしょう。天候次第で体力的にも景観を
    楽しむにしろ辛くも楽しくもなる一日で、
    様々な見所があり、どうしても時間が
    あっと言う間に早くすぎてしまう日です。

  • マッキンノン峠への登り道から見られる景観
    マッキンノン峠の絶壁の手前/カメラスポット
  • まずハットを出発してすぐジグザグの登りになる。
    1時間程で森林限界線に達し、視界が広がる。
    更に30分程登るとこの峠を発見したマッキンノン
    の記念碑がある峰に到着。
    ここまで来てやっと峠の反対側アーサー渓谷
    が見渡せ、よく写真で見られる風景が眼前に。

  • マッキンノン峠の碑を避難小屋から見下ろした景観
  • 記念碑のところはやはりカメラスポット。
    一旦休憩して、もう少し登ると1073mの
    頂上に達し、これを越えた所に避難所が
    ある。この避難所にはガスコンロがあり、
    お湯を沸かしてちょっと一息入れる。
    ここから見られるこれまで歩いてきた
    クリントン渓谷の姿は絶景と言えるでしょう。

  • マッキンノン峠で休憩時に現れたケア
    マッキンノン峠から見下ろすクリントン渓谷
  • この避難所を出た後はどんどんアーサー谷を
    降りて行くことに。およそ6kmの下りだが、
    多くの人が膝を痛める箇所になる辛い
    下りとなる。下りの途中より再び森の中へ
    と入り、ローリング・バーンと言うほとんど滝の
    ような小川のそばの木製の階段を下っていく。

  • マッキンノン峠から下りに見られる渓谷の景観
    ローリングバーン
  • 途中休憩を挟みながら更に下っていくと、
    樹木もブナ、リボンウッドそしてシダも木と
    なってより鬱蒼としてくる。川の流れの音が
    近づいて来ると、ガイドウォークの宿泊地
    クィンティンロッジに到着。ここで昼食。
     昼食を取っていると人に慣れているのか
    飛べない鳥ウェカも森から出てきた。
    本当にいろいろな鳥にもここでは出会えます。

  • ウェカ
    サザーランドの滝
  • 昼食後は荷物を一旦避難所において、
    必見のサザーランドの滝を見に行こう。
    この滝をその目で間近に見ると絶対心が
    しびれるでしょう。滝まで避難所から往復
    約1時間半。再び荷物を背負い、アーサー
    川を左に見ながらちょっと足場の悪い道を
    1時間程降りて行くとダンプリングハットに
    到着。標高124m

  • ダンプリングハットへの途中でサザーランドの滝を見返す
    ダンプリングハット

ミルフォードトラック4日目

  • この日は夜半からミルフォード名物の雨が
    降り出し、豪雨の中を出発。このトラックの
    原則でハットに延泊はできない。この日に
    ハットを使用する人たちが後からやってきます。
    足場はこのように雨の多い事を考慮して
    岩場のような道そこに雨が降ると、道は
    すぐさま小川になりそれが集まるアーサー
    川は増水し、川幅が広がり濁流となり
    すごい勢いで流れているのが見られる。

  • 4日目の行程は最も雨が多い所
    切り立った山肌から流れ落ちる雨の時に現れる名もなき滝
  • 両側の山肌にはもう無数の長い大きな滝が
    現れこの世の物とは思えぬ豪快さ。雨が
    激しく、薄暗い為写真を取る事もできず、
    この姿は瞼に焼き付ける事に。
    歩き始めて1時間半ぐらいでボート・シェッド
    と言う避難所に到着。この後すぐアーサー川
    を吊り橋で渡り、その後この川は最後まで
    右側に見ながら森の中をひたすら歩く事に。

  • 濁流の流れになるアーサー川
    ミルフォードラック特有の無数の滝
  • 左側のすぐ間近の山肌には無数の滝が
    大量の雨水を流しているため道も時折
    膝下までつかり歩く事になり、この後どこまで
    つかる事になるのか、とちょっと不安になる。
    ボート・シェッドから2時間半ほどで
    ジャイアントゲート・フォールと言う普段でも
    大きな滝の見える避難所に到着。
    ここで休憩、軽い昼食。

  • 雨水で埋まるトラック
  • この頃にはアーサー川もレイク・アダと言う
    湖になり、1時間半ほどの湖畔沿いの
    森の中を歩くと終着点であるサンドフライ・
    ポイントに到着。54kmを徒破したことに。
    サンドフライ・ポイントから小船に乗り、
    やっとミルフォード・サウンドを拝む事に
    なるが、じっくりとこの入り江の姿を見る
    には大型遊覧船で楽しむべき。

  • サンドフライポイントの避難小屋
    サンドフライポイントの記念碑